Raspberry Pi Pico実機レポート!

あっきぃです。本日リリースされたRaspberry Pi Picoのサンプルを太田さんからお借りしているので、レポートしていきます。

外観

外観の紹介。サンプルのため、製品版とは一部異なる場合があります。また、製品はピンヘッダーが未実装の状態で販売されます。

表面
裏面

Raspberry Pi PicoにMicroPythonを入れて使う

Raspberry Pi Pico上でMicroPythonを使うことができます。何かを簡単に動かしてみるならこれが一番手軽でしょう。

セットアップの方法はRaspberry Pi Picoのサイトで解説されているため、そちらを参照してください。

https://pico.raspberrypi.org/getting-started

また、プログラミングにはRaspberry Pi OSにバンドルされているThonnyを使うことができます。こちらも上記サイトのMicroPython documentation(PDF)の4章で説明されているので、これを参照してセットアップすると良いでしょう。MicroPythonの場合ファイルの送受信にはampyなどを利用しますが、Thonnyでもファイル保存ダイアログを通じてファイルの送り込みや取得ができるようになるため、用意しておくと便利です。

……本当はドキュメント見ろではなくてステップごとの解説ができると良いのですが、今回はひとまず簡易レポートということで端折らせてください……!

PCD8544 LCDを動かしてみる

手持ちのそれっぽいデバイスでMicroPythonで動かせそうなものを漁ってみたところ、大昔に買ったNokia 5110ことPCD8544 LCDが出てきたので、これを動かしてみることにしました。

まずは配線。Raspberry Pi PicoのSPI0ポートを使用しつつ、これ以外は適当なGPIOピンに差し込みました。

[pcd8544:pico(physical pin)]
Gnd: Pico GND (38)
BL : Pico GP28(34)
Vcc: Pico 3V3 (36)
Clk: Pico GP6 ( 9)
Din: Pico GP7 (10)
DC : Pico GP4 ( 6)
CE : Pico GP5 ( 7)
RST: Pico GP8 (11)

PCD8544用のMicroPython向けライブラリはGithubにあり、そのまま使う事ができました。

https://github.com/mcauser/micropython-pcd8544

pcd8544とpcd8544_fbの2つライブラリがあり、後者のほうが文字を書いたり図を描いたりしやすいので、これをインストールしますが、ThonnyのManage Packagesではインストールできません。pcd8544_fb.pyをRaspberry Pi上に用意して一旦Thonnyで開き、Raspberry Pico上に/lib/pcd8544_fb.pyとして保存することでファイルを転送して、インストールします。

テストプログラムは、リポジトリのexample/framebuf.pyを元にピン番号を書き換えるだけで動きます。ピン番号の書き換えは以下の通り。SPI0番を使うのでSPI(0)で初期化します。Pinの番号はGPの方の数字を指定します。

spi = SPI(0)
spi.init(baudrate=2000000, polarity=0, phase=0)
print(spi)
cs = Pin(5)
dc = Pin(4)
rst = Pin(8)

# if your pcd8544 has BL pin, uncomment this line.
bl = Pin(28, Pin.OUT, value=1)

lcd = pcd8544_fb.PCD8544_FB(spi, cs, dc, rst)

その後の描画テストは、処理の度にframebuf.fill(0)が挟まれており、ほとんどのテストが見えずに終わってしまうため、framebuf.fill(0)を削りつつ、順に描画している様子がわかるようにちょっと書き換えたものを用意しました。

実行結果はこの通りです。

動画で!

ソースコードは以下のURLで公開しています。

https://gist.github.com/Akkiesoft/c72034f89b9aa6a3bedd4994bd51676a

まとめ

新しいRaspberry Pi Picoをさわってみる記事でした。

4ドル(日本では500円前後になるようです。スイッチサイエンスさんでは550円とのアナウンスがありました)と安価なので、気軽に買って遊んでよし、積みボードにしても罪悪感薄しな感じで良いですね(こら)。

また、MicroPythonの豊富なライブラリが利用できるのはわりと強いのかなと思いました。ESPと比べると無線周りがない点が弱みのような気もしますが、無線はいらない場合も多々なので、これはこれでありなのではないかと思います。


Raspberry Pi Picoリリース

Raspberry Pi 財団は1月21日にRaspberry Pi Picoをリリースしました。

Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Picoは、初めての自社設計チップであるRP2040が搭載された低コストで高パフォーマンスなマイクロコントローラーボードです。133MHzで動作するデュアルコアのARM Cortex-M0+、256KBのRAMと2MBのフラッシュメモリ、30個のGPIOピンや、SPI・I2C・UART・12ビットADC・PWMなどの幅広いインターフェースが用意されています。

Raspberry Pi PicoはMicroPythonやC/C++でプログラミングでき、以下のサイトで取り扱い方やRaspberry Pi Picoの詳細なスペック情報が確認できます。

https://pico.raspberrypi.org/getting-started

Raspberry Pi Picoの価格は4ドルで、本日から各Raspberry Pi認定リセラーから発売されます。


Raspberry Pi 4 Case Fan発表

Raspberry Pi 財団は11月30日に、Raspberry Pi 4用公式ケースのオプション「Raspberry Pi 4 Case Fan」を発表しました。

Raspberry Pi公式ブログより引用

Raspberry Pi 4は発売以降も電力の最適化が進められた結果、ファンがない状態でもスロットリングが大幅に減るよう改善されていました(※最適化はEEPROMイメージに対して行われており、最新のRaspberry Pi OSを動かすことで自動的に適用されます)。

今回リリースされたRaspberry Pi 4 Case Fanは、Raspberry Pi4をオーバークロックして使用するユーザーや、常に高負荷状態で利用するユーザーに向けて作られたもので、ファンを追加することで高負荷状態でも快適なSoC温度を保つことができるのが特徴としています。

また、ファンと合わせて、SoC用の18mm×18mm×10mmヒートシンクが付属します。

Raspberry Pi 4 Case Fanの価格は5ドルで、本日よりRaspberry Pi認定リセラーを通じて発売されます。


Raspberry Pi 400を触ろう(暗箱の中で)

あっきぃです。先日発売されたRaspberry Pi 400ですが、実はサンプルをお預かりしていましたので、触ってみたレポートをお送りします。

外観

比較対象として、少し前に発売された日本語版Raspberry Pi公式キーボードと並べてみました。遠近法的な問題で手前のPi400が大きく見えますが、縦横のサイズはまったく同じです。高さだけ、数ミリほどPi400が大きいようです。

日本語版公式キーボードとPi400を並べた様子

続いて裏面です。Pi400には、キーボードには見られない、排熱用のスリットが設けられています。内部には金属の板らしき物が見えるため、これがヒートシンク的なものになるものと思われます。金属板の重さがなかなかあるようで、キーボードは250グラムなのに対して、Pi400は380gほどありました(もちろん、基板などの部品の差もありますが)。

日本語公式キーボードとPi400の裏面

インターフェイスの様子。USB2.0ポートが1つ減っています(キーボードに取られている?)が、それとCSI・DSIポートがない以外はRaspberry Pi 4と同等のインターフェイスを備えています。

Pi400のインターフェイス

電源の仕様的には、Pi4と同じく「電源ケーブルを差し込んだらすぐ起動」です(後述の電波暗箱に入れて電源を投入して使えたことから)が、キーボード本体にも電源ボタンと、電源の状態が確認可能なLEDランプが搭載されています。電源ボタンはFn+F10キーに割り当てられています。元のキーボードはScrollLockキーになっており、右上のLEDもScrollLockランプが電源ランプに置き換わっています。電波暗箱に入れてしまうため、残念ながら通電状態を見ることも、触って確かめることも現状ではできません。

Fn+F10キーで電源操作ができる

Pi400を動かしてみよう

Pi400には無線LAN・Bluetoothが搭載されており、日本での認証が完了していないため、通電するには例によって電波暗室もしくは暗箱が必要になります。以前よりスイッチサイエンス様からお借りしている電波暗箱を利用して、Pi400を動かしていきます。キーボードは全く使えませんが、システム部分を触ってみてPi4と違う点を探っていきます。

暗箱内部はこの通り、Pi4とPi400を同時に入れています。Pi4は、Pi400の有線LANの速度測定のために、ギガビット接続をしたいので箱に入れました。箱の外との通信はUSB-LANアダプターをUSB2.0ポートに接続しています。

作業に使用するMacからPi4までの配線は「[Mac]-[USBケーブル]-[暗箱のポート]-[USB-LANアダプター]-[LANケーブル]-[USB-LANアダプター]-[Pi4のUSB2.0ポート]」のとおりです。Pi4とPi400の接続は、それぞれのオンボードLANポートで直結します。

電波暗箱に格納されたPi400たち

iperf3でギガビットEthernetの性能確認

Pi4、Pi400ともにiperf3をインストールした状態で起動して、ネットワークの性能を検証しました。結果は、800Mbps前後となりました。もしかするとPi4の性能がボトルネックになってしまっている可能性がありますが、かんたんに計測した結果だけでも十分な性能が出ていると言えるでしょう。

[ ID] Interval           Transfer     Bitrate         Retr
[  5]   0.00-10.00  sec   974 MBytes   817 Mbits/sec    7             sender
[  5]   0.00-10.00  sec   971 MBytes   815 Mbits/sec                  receiver

UnuxBenchで計測

つづいて、raspi.jpで紹介するときの定番ツールUnuxBenchでCPU等の計測をします。ストレージの読み書きもベンチマーク項目に含まれるため、Pi4とPi400で同じストレージを使用して計測します。今回はUSB-SSDストレージをUSB3.0ポートからブートしました。

しれっと書きましたが、Raspberry Pi 4では9月頃からUSBポートからのブートに正式対応しており、最新のEEPROMにアップデートして必要な設定をすることで、Pi400も同じようにUSBポートからのブートができました。

話を戻して、UnuxBenchの結果を紹介します。まずはPi4の計測結果です。

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: usbpi32: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 5.4.51-v8+ -- #1333 SMP PREEMPT Mon Aug 10 16:58:35 BST 2020
   Machine: aarch64 (unknown)
   Language: en_US.utf8 (charmap="ANSI_X3.4-1968", collate="ANSI_X3.4-1968")
   15:23:03 up 11 min,  4 users,  load average: 0.90, 0.80, 0.50; runlevel Nov

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 水 11月 04 2020 15:23:03 - 15:50:51
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       10231948.4 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     2384.8 MWIPS (9.6 s, 7 samples)
Execl Throughput                               1499.2 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        171735.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks           50866.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks        460381.4 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                              274173.2 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                  49014.0 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               2768.9 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   3527.8 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   1020.5 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                         235132.4 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   10231948.4    876.8
Double-Precision Whetstone                       55.0       2384.8    433.6
Execl Throughput                                 43.0       1499.2    348.6
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     171735.8    433.7
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0      50866.8    307.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0     460381.4    793.8
Pipe Throughput                               12440.0     274173.2    220.4
Pipe-based Context Switching                   4000.0      49014.0    122.5
Process Creation                                126.0       2768.9    219.8
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       3527.8    832.0
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       1020.5   1700.8
System Call Overhead                          15000.0     235132.4    156.8
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                         403.2

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 水 11月 04 2020 15:50:51 - 16:18:41
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests

Dhrystone 2 using register variables       40603806.8 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     9528.0 MWIPS (9.6 s, 7 samples)
Execl Throughput                               4351.4 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        278680.2 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks           78835.6 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks        658684.2 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                              964682.9 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 171989.9 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               7378.0 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   7549.2 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                    973.1 lpm   (60.2 s, 2 samples)
System Call Overhead                         821313.0 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   40603806.8   3479.3
Double-Precision Whetstone                       55.0       9528.0   1732.4
Execl Throughput                                 43.0       4351.4   1011.9
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     278680.2    703.7
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0      78835.6    476.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0     658684.2   1135.7
Pipe Throughput                               12440.0     964682.9    775.5
Pipe-based Context Switching                   4000.0     171989.9    430.0
Process Creation                                126.0       7378.0    585.6
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       7549.2   1780.5
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0        973.1   1621.9
System Call Overhead                          15000.0     821313.0    547.5
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                         972.6

つづいて、Pi400の計測結果です。

========================================================================
   BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.3)

   System: usbpi32: GNU/Linux
   OS: GNU/Linux -- 5.4.51-v8+ -- #1333 SMP PREEMPT Mon Aug 10 16:58:35 BST 2020
   Machine: aarch64 (unknown)
   Language: en_US.utf8 (charmap="ANSI_X3.4-1968", collate="ANSI_X3.4-1968")
   18:23:36 up 7 min,  4 users,  load average: 1.01, 0.80, 0.42; runlevel Nov

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 水 11月 04 2020 18:23:36 - 18:51:37
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests

Dhrystone 2 using register variables       12254556.3 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                     2861.4 MWIPS (9.2 s, 7 samples)
Execl Throughput                               1777.3 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        194801.3 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks           61087.0 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks        522476.5 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                              327576.5 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                  59033.2 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               2949.4 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   4001.4 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   1123.0 lpm   (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead                         281163.0 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   12254556.3   1050.1
Double-Precision Whetstone                       55.0       2861.4    520.3
Execl Throughput                                 43.0       1777.3    413.3
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     194801.3    491.9
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0      61087.0    369.1
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0     522476.5    900.8
Pipe Throughput                               12440.0     327576.5    263.3
Pipe-based Context Switching                   4000.0      59033.2    147.6
Process Creation                                126.0       2949.4    234.1
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       4001.4    943.7
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       1123.0   1871.7
System Call Overhead                          15000.0     281163.0    187.4
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                         468.3

------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 水 11月 04 2020 18:51:37 - 19:19:50
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests

Dhrystone 2 using register variables       48711634.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone                    11413.4 MWIPS (9.5 s, 7 samples)
Execl Throughput                               4884.6 lps   (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks        333022.8 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks          102039.0 KBps  (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks        752250.4 KBps  (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput                             1303600.6 lps   (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching                 231749.8 lps   (10.0 s, 7 samples)
Process Creation                               7964.4 lps   (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent)                   8861.1 lpm   (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent)                   1207.9 lpm   (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead                        1096175.6 lps   (10.0 s, 7 samples)

System Benchmarks Index Values               BASELINE       RESULT    INDEX
Dhrystone 2 using register variables         116700.0   48711634.6   4174.1
Double-Precision Whetstone                       55.0      11413.4   2075.2
Execl Throughput                                 43.0       4884.6   1136.0
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks          3960.0     333022.8    841.0
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks            1655.0     102039.0    616.5
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks          5800.0     752250.4   1297.0
Pipe Throughput                               12440.0    1303600.6   1047.9
Pipe-based Context Switching                   4000.0     231749.8    579.4
Process Creation                                126.0       7964.4    632.1
Shell Scripts (1 concurrent)                     42.4       8861.1   2089.9
Shell Scripts (8 concurrent)                      6.0       1207.9   2013.1
System Call Overhead                          15000.0    1096175.6    730.8
                                                                   ========
System Benchmarks Index Score                                        1186.8

出力が多いので、System Benchmarks Index Scoreを表にまとめました。

Raspberry Pi 4Raspberry Pi 400比較
1-CPU403.2468.3116%
4-CPUs972.61186.8122%
System Benchmarks Index Score

結果は、いずれも約1.2倍となりました。Pi400はCPUコアあたりの周波数が1.8GHzとなり、Pi4の1.5GHzと比較して1.2倍の性能が見込めることから、UnuxBenchの結果がスペック通り向上していることがわかりました。

先述の通り、UnuxBenchは一部ディスクIOのベンチマークが項目にあるため、ねんのためCPUをベンチマークしている「Dhrystone 2 using register variables(整数演算処理)」の結果で比較してみましたが、1.2倍の性能差となりました。

発熱

ベンチマーク後のPi400を暗箱から取り出すと、本体は思ったよりも熱くなく、裏面が少しぬるいかな?くらいの感触でした。ヒートシンクが威力を発揮しているものと思われます。

yesコマンドを4つ走らせてCPU使用率が100%になったところでCPUの温度を確認したところ、1分くらいかけて50度弱になると言った具合でした。冷却面は心配いらなさそうです。

まとめ

Pi400の外観チェックと、かんたんなベンチマーク結果をご紹介しました。

Raspberry Piを公式キーボードに埋め込むハックは以前より存在しており、PiZeroやRaspberry Pi 3 Model A+などが埋め込まれているのは確認していましたが、公式からPi4をベースに新規設計されたシステムボードが内蔵されたキーボード一体型コンピュータが登場したのはなかなか興味深いです。

SoCの細かなリビジョン変更かヒートシンクの内蔵によってCPU周波数が向上している点も、デスクトップ用途には嬉しい改良でした。

GPIOは向きが違いつつも用意されているため、電子工作用途にも利用可能です。イギリスのRaspberry Piアクセサリや拡張ボードを扱うPimoroniでは、早速自社のブレイクアウトボードシリーズの「Breakout Garden」をPi400で使いやすい向きにしたベースボードを発売しています。今後Pi400のGPIOポート向けアクセサリも充実しそうな予感です。

Breakout Garden for Raspberry Pi 400(製品ページより引用)

工作面でいうと、Pi400のシステムボードはPi4をベースに薄く伸ばされた新規設計のもののため、例えばキーボードから取り出して自作キーボードや古いノートPCに組み込むなどの改造がまっさきに頭に浮かんだのですが、本体まるごとで認証が取得されると予想されるので、分解して別の機器に組み込むのは電波法的にダメそうです。惜しいですね。

各国語版の配列に対応したPi400も登場予定とのことで、日本語配列版の登場にも期待したいですね。さいごに、こうやって使うのかなーと想像しながら配線だけした写真を添えて終わります。

もちろん電源ケーブルは挿していないので、電源ランプはついていない点に注意。

Raspberry Pi 400リリース

Raspberry Pi 財団は11月2日、Raspberry Pi 400を発表しました。

https://www.raspberrypi.org/blog/raspberry-pi-400-the-70-desktop-pc/

Raspberry Pi 400は、Raspberry PiオフィシャルキーボードをベースにRaspberry Pi 4相当のコンピューターを内蔵した、キーボード一体型の新しいパーソナルコンピュータです。

スペックはBroadcom BCM2711 4-Core Cortex-A72 (ARM v8) 64-bit SoC @ 1.8GHzのSoC(Pi4の1.5GHzより少し早くなっています)と、4GBのRAMを搭載。インターフェイスはUSB2.0x1、USB3.0x2、ギガビットイーサネットx1、GPIOピン、microHDMIx2、SDカードスロット、無線LAN、Bluetoothと、Pi4とほぼ変わらない構成です。

価格は、本体のみの場合は70ドル、マウス・電源・SDカード・マイクロHDMI-HDMIケーブル、ビギナーズガイドブック(英語)がセットになったスターターキットの場合は100ドルとなっています。

キーボードレイアウトは、発売時点では英語(US/UK)、ドイツ、イタリア、フランス、スペインの6種類が用意されていますが、将来的にはオフィシャルキーボードで発売済みの他のレイアウトにも対応したPi400が販売できるように認証の取得を進めるとのことです。日本語版オフィシャルキーボードは8月にリリースされているため、日本語レイアウト版Pi400の登場も期待されます。


Raspberry Pi Compute Module4 発表

10月19日に、Raspberry Pi Compute Moduleシリーズの最新版となる、Raspberry Pi Compute Module4(CM4)の発売が発表されました。

Raspberry Pi Compute Module 4 on sale now from $25

CM4は、これまでのモデルと同様にRaspberry Pi 4の通常の形から産業用に向けて小型モジュール化したコンピュータとなります。よって、CM4の基本的なスペックはRaspberry Pi 4に準じています。一方、これまでのCompute ModuleではJEDEC DDR2 SODIMMの規格に沿った形状を採用してきましたが、CM4では新たなフォームファクターとなり、垂直型のコネクタで接続する形に変更されています。

無線LAN・Bluetoothは後述の構成によってあり・なしを選ぶとができます。無線機能を搭載した構成では、オンボードのアンテナに加えて、ケースに組み込まれることを想定した外部アンテナコネクターが実装されています。

CM4では無線LANの有無、RAMの容量(1GB, 2GB, 4GB, 8GB)、eMMCストレージの容量(Lite==なし, 8GB, 16GB, 32GB)の組み合わせで32通りから用途に最適なスペックのモジュール選ぶことができ、最小構成で25ドル、最大構成では90ドルで販売されます。

CM4の発表と合わせて、開発に使用するIOボードも新たに発売されます。価格は35ドルと、以前のIOボードに比べて大幅に安価に設定されました。

IOボードはギガビット・イーサネットポートx1、HDMIポートx2、USB2.0ポートx2、GPIOポート(PoE対応)、PCI Express Gen 2 x1ソケットx1、CSI・DSIポート、バッテリーバックアップつきRTC、12V電源ジャックが搭載されます。Raspberry Pi 4ではUSB3.0ポートがPCI Express接続のVL805 USB3.0ハブチップを経由して接続されますが、IOボードではこれが削減される代わりにPCI Expressスロットとして提供されます。また、バッテリーバックアップつきRTCはIOボードでは初の搭載となります。

CM4の詳細は、明日ドミニク氏によってRaspberry Pi公式ブログで改めて紹介されるとのことです。また、エベン氏とドミニク氏による ディスカッション動画も公開されています。


日本語版Raspberry Pi 公式キーボード発売

先月リリースが予告されていた、日本語版Raspberry Pi 公式キーボードが、8月5日に発売されました。

Raspberry Pi keyboards for Japan are here!

記事では、日本語版キーボードのために新たにモールドを作成したり、英語版などのキーボードにはない特殊なキー(キーボード右側の「¥」キーなど)への対応に苦労したこと、日本のユーザーにテストなどの協力を仰いだことなど開発秘話が書かれています。

キーボードは先日の記事にも掲載したPimoroniや、日本ではスイッチサイエンスでも2,409円で販売されます。

https://www.switch-science.com/catalog/6425/

関連記事:

Raspberry Pi 公式キーボードに日本語版が登場


Raspberry Pi 公式キーボードに日本語版が登場

2020年7月3日にRaspberry Pi 公式キーボードに新言語が追加されました。今回追加された言語は以下の4つです。

  • ポルトガル
  • ノルウェー
  • スウェーデン
  • デンマーク

日本語キーボードについては、ブログの最後で予告がされていましたが、Pimoroniではすでに販売ページが出現しています(画像はPimoroniより引用)。

すでに発売されている他のキーボード・マウスセットと同様、白・赤カラーと黒・グレーカラーの2種類が発売され、価格は17ドルです。

今回のレイアウト追加で、Raspberry Pi公式キーボードは(まだ製品ページのリストにない日本語を含めると)11種類となりました。

Raspberry Piブログ記事
https://www.raspberrypi.org/blog/new-raspberry-pi-keyboard-portugal-norway-sweden-denmark/

Raspberry Pi公式キーボード製品ページ
https://www.raspberrypi.org/products/raspberry-pi-keyboard-and-hub/


Raspberry Pi 4 8GB RAMモデル リリース

Raspberry Pi財団は5月28日、Raspberry Pi 4の8GB RAMモデルをリリースしました。

8GB Raspberry Pi 4 on sale now at $75

Raspberry Pi 4 8GB RAMモデルは、発売当初のRaspberry Pi 4の最大RAM容量であった4GBよりも倍の容量となり、本格的なデスクトップ用途としての利用、サーバーの運用にも対応可能な性能になりました。

8GB RAMを搭載するために、基板上のスイッチング電源の部品および配置にいくつかの変更が加えられており、新しいリビジョンして供給されます。

同時に、公式に提供されるOSイメージの名前をRaspberry Pi OSとする旨が発表されました。32bit版はこれまでと同じくRaspbianをベースとしたイメージとして提供され、初代モデルから最新の8GB RAMモデルまで全部のモデルで利用可能です。これに加えてDebian arm64版をベースにした64bitが加わります。現在はテスト版としてフォーラムで公開されていますが、制限事項があるため、試用する場合は制限事項をよく読んだ上で利用する必要があります。

8GB RAMモデルの価格は75ドルで、本日より正規リセラー各店で販売が開始されます。


HQ Cameraで遊ぶ

あっきぃです。

おおたさんからHQ Cameraのサンプルを預かったので、少し見たり触ったりするレポート記事です。なお、実際の製品とは若干異なる場合があります。予めご了承ください。

Raspberry Pi High Quality Camera リリース

購入するには

はじめに、現時点で一番わかりやすい購入先としてPimoroniのリンクを貼っておきます。

カメラモジュール本体と16mmレンズの組み合わせでは送料を含めて92.5ポンド、約1.3万円になるようです(購入しました)。

本体とレンズの様子

新しいカメラモジュールはレンズ別売りです。Cマウントレンズは別途認定リセラーから数種類販売されているので、どれか一つは必ず買う必要があります。

ちなみに、他のマウントからCマウントに変換できるアダプターが焦点工房というお店で販売されているそうなので、何かしらのレンズを持っている人は変換アダプターを用意すると可能性が広がるようです。EFレンズアダプターをAmazon経由で購入してみました。

http://www.stkb.jp/shopbrand/ct363/

カメラモジュールの裏面とレンズ。サンプルとして提供されているレンズは、Pimoroniの製品ページとは見た目がことなるものの10M Pixel 16mmという性能は同じレンズと、Pimoroniの製品ページと同じ6mmの2種類でした。

今回は10M Pixel 16mmのレンズで撮影します。レンズを取り付けるとこのような感じになります。

カメラマウント用のネジ穴がついているので、一般的な三脚への固定が簡単です。今までのカメラモジュールは固定に難儀していたことを考えると、ネジ穴付きは結構ありがたいですね。

簡単な撮影テスト。

ひとまずは部屋の中でPimoroniのMicroDot pHatとRaspberry Pi Zeroを写してみました(画像をクリックするとオリジナルのサイズで表示されます。)ピントが固定だった以前のカメラモジュールと違って、写したいものにピント調節や絞り調節ができるので、なかなか良い感じです。

以下の写真ではピントを手前の小物にずらしてみました。

家の中では撮れるものがなかなかなく、こんな例でアレなのですが、外で花とかを撮影してみるのも良いかもしれませんね(昨今の情勢を考えると外出はもう少し控えたほうが良さそうではありますが……)。

まとめ

Raspberry Piにもレンズ沼が到来?なのかどうかはわかりませんが、レンズを交換してたのしめる新たなおもちゃという感じがしました。一式&変換アダプターをポチってしまったので、届いたらまた遊んでブログに書いていこうと思います。